八木沢SS 2010/04/14 (Wed)

ツイッターに書いたもののまとめ。

かなでの音楽家としての成長のために、かなでの想いに応えずに仙台へと去った八木沢。
その後かなでは、彼の期待に応えるために一途に音楽に打ち込むようになる。その胸を裂くような切ない音色は、多くの反響を呼び、数年後には彼女は一流の音楽家へと成長したのだった。
演奏を聴きに行った八木沢は自分のしたことは正しかったと自分に言い聞かせようとするが…。
自分と練習していた時の弾むような音は消え、ただ切なく響く音をかなでの聴くうちに、八木沢の目から一筋の涙が流れる。自分の選択は・・間違っていたのだろうか？その時、かなでは観客の中に八木沢の姿を見つける・・・。
最後の演奏曲が変わった・・奏でるのは・・あのワルツだった・・。
八木沢は、言葉にしなくても自分たちの心は確かに通い合っていた事に気づく。もう間に合わないかもしれない・・でも、もしかすると・・まだ・・――かすかな望みを胸に、彼は彼女の元へと向かった。